こんにちは。
暑かったり寒かったりとフラフラした11月ももうじき終わろうとしています。
12月は師走と呼ばれるほどですから、皆さんも何かに急かされては忙しい日々となることと思いますが、いかがでしょうか。
さて私はというと、そんな12月の直前になってふと始めた事がございます。
それが字を丁寧に書くことです。
これは平生より綺麗な字で文章をしたためたいという願望がついに実となって落ちたという訳ではなく、月並な出来事のふとした恥じらいから生まれたものでございます。
ある日、封筒の宛先を書いていた時でした。
宛先はボールペンで書く時ももちろんございますが、筆ペンで書くときがあるのです。
私は筆ペンでお客様のお名前を書き記しました。
一旦書き終え、遠くからそれを眺めてみますと、なんと無残な筆跡が転がっておりました。
この何だかまぁ落ちた毛糸のような弱々しい文字を見て私は辟易したのです。
それからというものの、私は丁寧さを心掛けるようになりました。
いざ丁寧に書くタイミングがやって参りましても、通常川のように流れて書いておりますから対応できるはずがありません。
ですからボールペンであっても鉛筆であっても殴り書きとならないようにしておりました。
するとどうでしょう。
字を書いている時にゆっくりと焦らぬ気持ちを保っていましたら、自然と筆を執っていない時でも焦らない気持ちが先行し始めたのです。
これをこの習慣の副産物と称してよいのか分かりませんが、タイミングが同じでしたからどうもそのように思えるのです。
この心持ちが継続的なものであるのか、はたまた一過性のものであるのか、それは忙しい師走を待って決めてみることとしましょう。
それでは。